最高気温が10度前後まで下がったら、冬アウターの出番です。ウールコートかきれいめのダウンに、ニットを1枚。この形で8〜12度までまとめて対応できます。この気温で気をつけることはひとつだけ、防寒に振り切って見た目を捨てないことです。
気温10度は、防寒ときちんと感が初めてぶつかる数字
最高気温15度くらいまでは、秋のきれいめな服のままで寒さをしのげます。10度を切るあたりから話が変わり、防寒を優先すると見た目が崩れ、見た目を優先すると寒い、という綱引きが始まります。休日用のアウトドアダウンで通勤して野暮ったくなるか、薄いコートのまま粘って震えるか。どちらかに倒れやすいのがこの気温です。
しかも最近は秋が短く、最高気温15度台の日々から10度前後まで一気に落ちる年が増えました。日本の気候が実質的に夏と冬の二季に近づいて、「そろそろ冬物を出そうか」と様子を見ているうちに冬が来てしまいます。中間の気温で経験を積めないからこそ、暦や体感ではなく、予報の数字で冬アウターを出す日を決めておくのが確実です。
よくある失敗|着膨れか、我慢か
ひとつめは、防寒に全部振ってしまうことです。登山用の分厚いダウンに厚手のパーカーを重ねれば確かに暖かいものの、仕事にも街にも合わない見た目になります。暖かさと引き換えに、行ける場所が減るわけです。
ふたつめは、その逆で、秋のライトアウターのまま粘ることです。最高気温が10度前後の日は、日が落ちて、風が出て、ブルゾン1枚では体が冷えきってしまいます。寒さは根性では解決しません。
どちらも、身に覚えがあると思います。
みっつめは、体幹だけ厚くして首元が無防備なことです。体感温度は首元で大きく変わるので、アウターを1段厚くする前に、まず首を埋めるのが順序として先になります。マフラーが解禁になるのは、ちょうどこの気温からです。
正解の基準|その10度は「最高気温」か「最低気温」か
同じ10度でも、予報に出ているのが最高気温なのか最低気温なのかで、冬アウターの要不要が分かれます。目安は次のとおりです。
| 予報の数字 | 判断 | 服装 |
|---|---|---|
| 最低気温が8〜12度(最高15度超) | 朝晩だけ冷える | ライトアウター+薄手ニット。冬アウターはまだ早い |
| 最高気温が8〜12度 | 1日を通して冬 | ウールコートかきれいめのダウン+ニット |
| 最高気温が7度以下 | 真冬 | ダウンかウールコート+マフラー。首元まで埋める |

風の強い日は体感が2〜3度下がるので、予報が11度や12度でも1段暖かい側に寄せてください。夜まで外にいる日も同じです。日が落ちたあとの体感は、予報の最低気温にほぼ張りつきます。
最低気温側の10度、つまり日中はまだ15度を超える日なら、装備はライトアウターのままで大丈夫です。その時期の考え方は「気温15度の服装【メンズ】|13〜17度でアウターに切り替える基準」に書きました。逆に最高気温が7度以下に下がってきたら、真冬の本番です(「気温5度の服装【メンズ】|3〜7度の真冬コーデと0度以下の日の備え」)。5度刻みの全体像は「気温別メンズ服装の早見表|5度から35度まで、数字で決める服選び」にあります。
何を買うか|きれいめに見える冬アウターを1着
この気温のために揃えるのは、実質1着と1枚です。
- ウールのコート(ステンカラーかチェスター)…きちんと感の最有力。通勤にもきれいめの週末にもそのまま使える
- 光沢を抑えた無地のダウン…防寒の最有力。ロゴが目立たず、腰が隠れる丈なら大人が着ても野暮ったくならない
- 中厚のニット…アウターの中の主役。クルーネックの無地が合わせやすい
コートとダウンのどちらを先に買うかは、外にいる時間で決めれば大丈夫です。駅まで数分の電車通勤ならウールコート、自転車や外歩きが長いならダウンです。
欠点はどちらにもあります。ウールコートは風を通しやすく、真冬の屋外では力不足です。ダウンは暖かい代わりに、きちんと感ではコートに一歩譲り、室内で脱ぐとかさばります。両方の欠点を消す1着は存在しないので、自分の生活で長い場面に合わせて選ぶほうが現実的です。
下半身は、秋から穿いているきれいめのテーパードパンツをそのまま続投させて構いません。上半身のアウターとニットだけ冬仕様に替える。変える場所を絞るほど、朝の迷いは減ります。
アウターとニットの組み合わせまで考えるのが面倒なら、冬の一式がそろったコーデセットをまとめて買う手もあります。30代40代のきれいめ中心なら、AUENのセットが探しやすいはずです。サイズが不安でも、商品到着後8日以内なら同じ商品のサイズ交換ができます。
正しいコートの着こなしはシルエットが大切(AUEN)
\ きちんと見える冬の一式 /
服を選ぶ手間ごと減らしたい人へ
冬アウターを1着決めてしまえば、この気温の朝はかなり楽になります。さらに「毎朝そもそも選ばない状態」まで持っていきたい人向けに、ネットでのマネキン買いの選び方を下の記事にまとめました。

